taviiと考えてほしい。美容室からはじまる環境問題のこと。
【美容室からはじまる環境問題、社会問題】環境を想い、持続可能な社会を作っていくためには、自分のいる業界から変えていかなくてはいけない。
環境問題と美容業界にポジティブに。この投稿は2月頃Instagramにあげたところ、多くの方に反響を頂けましたので、ブログにもシェアさせていただきます。
いろんなことを考えだしたらモヤモヤが止まらなかった。本当に今更なんだけどパーマ液やカラー剤って人体に対して安全な物なの?水に流して大丈夫な物なのか??
一つ一つの成分の事を調べると、ほとんどの物が何かしらの疾患に注意する物や水生生物に影響のある物だった。(詳しくは調査段階ですが)
もちろん、肌に触れないように気をつけなくてはいけないと記載されている。(頭髪に使うのに?)
これまで、オーガニックやナチュラルな成分でより良い物や安心な物で美容室をやりたくてやってきたけど、
逆にそれ以外の物(今まで普通に使ってきた物)、他のサロンで日常的に使われている薬剤がこれほどまでの影響があるかもしれないとは真剣に考えてこなかった。
日本には薬機法もあるし、大手メーカーがわざわざ危険な薬剤作らないでしょうと。
でもこれは少し違うのかもしれない。
メーカー側も成分や製造工程について問い合わせても回答できなかったりメーカーの営業さんも、製品の使い方や使用感の説明はできても安全性やリスクについての説明は無い。不透明な事も多いし、今まで美容師側からそういった問い合わせはなかったのかもしれない。
美容師も一応国家資格になります。
人体に触れる仕事だから、化学やちょっとした医学や公衆衛生について学ぶ。でもそれは国家試験のための授業で、ちょっと学んでそれで終わりで、ほとんどの美容師がそこら辺の知識は皆無です。
私達なんて美容師になって20年くらい経つのに皆無でした。
カットのプロセスやパーマのかけ方、カラーのレシピ、そして仕上げ方、撮影の仕方…
美容師が学んでいくのはクオリティとサービスです。
だから薬剤の成分や生分解性とか安全性や環境負荷、人体への影響なんかほとんど考えない。薬剤がどのように製造されているかなんて当然知らない。
言葉悪いけど、私達美容師はメーカーや取引きディーラーの言うがまま薬剤を買ってお客様に提供しています。質問しても具体的な解答はありません。
そういう事に疑問を感じ始めてtaviiは、
少しずつ大手メーカーやディーラーから手を引いたり、要望を出したりしています。
美容室業界のシステムの問題なんだと思う。
なんせ、大小合わせ25万件ある業界です。そして限られたメーカーからの取引きになります。メーカーは大企業です。
私たちのような小さなサロンが動かせるものではありません。
オゾン水で薬剤を還元して排水している、〇〇水で毒性を弱めて排水しているなどもよく聞きますが、心得としては素晴らしいと思うけど、根本的な解決にならないと思うし、じゃあどうするべきだと思う?って聞かれたら迷うところもある。
『流行だからパーマをかける、うねりが変だからストレートパーマ進める』
まず、流行とゆう文化をやめていくべきだと思うし、もっと持って生まれたあるがままの質感を受け入れる業界になったらいいと思う。
そしてそうゆう時代に入ってきてると思います。
taviiは環境問題や社会問題にも取り組んでいます。これから発信をしたり、解決策を考えていきます。
美容業界は、実は気候危機やアニマルライツ、ヒューマンライツの問題にも加担しています。
SDGsを掲げたメーカーや美容室もありますが、このままでは持続可能な業界ではいられない思っています。
うちには息子と娘がいます。
本人達は、なんというか今はわかりませんがこの素晴らしい仕事とサロンを是非引き継いでほしいと思っています。
彼らが大人になった未来の事を考えると、この業界のこの体制は変えて行くべきだと思っています。
郊外の、夫婦でやってる小さなサロンだからこそ、見えている事もあります。
美容師仲間からは変な事言ってると笑われているかもしれない。でも本気で、思っています。
美容師側もお客様側もポジティブに安全に安心して髪のお洒落を楽しんでほしい。そしてちゃんと後世に残していけるよう環境の事も考えてほしいなと思います。
そのためにtaviiは問題を調査して発信していきたいと思います。
20年近くお世話になってきたこの業界に敬意を払いつつ、後世に繋げていける誇り高い業界でありますよう、問題点は改善していただけるよう要請させて頂きたいと思います。
今後、行政や専門の方にもお話を聞いたり、文献を参考に真実を追っていきます。そしてちゃんと解決策を見つけて次の世代に繋げていきたいと思います。
この絵は美容室から始まってしまう環境問題を図に書いてみました。
なんと気候変動、そしてヒューマンライツにまで繋がります。是非一つ一つ調べて考えて頂けたらと思います。
そしていずれこの絵が成り立たなくなって持続可能な業界になりますように。
どうぞ、同業の美容師さん、お客様、メーカーさん、薬品製造に携わる方にも見て一緒に考えて頂けたらと思います。
Comments